レンタル・サブスク・再販・買取などの循環型ビジネスは、アイデアだけで成立するものではありません。
モノが行き来し、整備され、また次のユーザーへ届けられるには、「現場」が必要です。
TENTでは、SaaSの提供に加えて、商品の保管・発送・返却受付・修繕・整備を一括で担うリアルオペレーションのサービスも展開しています。
この記事では、その全体像と仕組み、価値、他サービスとの連携まで詳しく解説します。
TENTが提供する“循環型オペレーション”とは?
TENTの倉庫運用・メンテナンスサービス(※名称未定)は、循環型ビジネスに必要な物理的オペレーションを一括で引き受けるサービスです。
商品を「預かる」「届ける」「戻す」「整える」といった工程を、専用の拠点とスタッフが対応します。
これにより、事業者は開発や企画に集中できると同時に、現場の品質と安定稼働を確保できます。
対応範囲:循環に必要な業務をまるごとカバー
TENTのオペレーション拠点では、以下のような業務を日々対応しています。
業務カテゴリ | 内容 |
商品保管 | ロット・シーズン・コンディションごとの在庫管理。温度・湿度などの保管環境にも配慮。 |
発送対応 | 注文に応じて梱包・出荷。検品とセットで精度の高い出庫作業を実施。 |
返却受付 | 返送された商品の開封・検品・状態チェックを実施。破損・未返却チェックにも対応。 |
メンテナンス | クリーニング、パーツ交換、軽微な修理、再販・再レンタルに向けた整備を実施。 |
廃棄・再生判断 | 使用限界に達した商品の分別・記録・廃棄。もしくは修繕再投入の可否を判断。 |
なぜ“現場力”が重要なのか?
循環型ビジネスは、サービスの根幹に「モノの流れ」があります。
そのため、以下のような現場課題に直面しがちです:
- 返却品のチェックミスによるトラブル
- メンテナンスの遅れによる在庫不足
- 発送・返却のピーク負荷に耐えきれない物流体制
- 商品の使いまわしによる品質劣化とクレーム増加
TENTのリアルなオペレーションサービスは、こうした課題を“しくみと人”で解決するインフラとして機能します。
SaaSとの連携:情報とモノの流れを一致させる
このサービスは、TENTの提供するSaaS(カウリル1st / 2nd / 3rd、ZAIKA)と連携可能です。
連携サービス | 主な連携内容 |
カウリル1st | 貸出・返却のステータスに応じて、出庫・入庫作業を自動連携 |
カウリル2nd | 再販可能な商品を整備し、商品情報を連動して登録 |
カウリル3rd | 回収された商品を受け取り、査定・整備し、再販・再レンタルへ接続 |
ZAIKA | 商品1点ごとの稼働・整備・廃棄判断を、リアルオペレーションと紐付けて管理 |
これにより、“データ上の在庫”と“物理的な在庫”のズレをなくし、現場とシステムが一致する運用が可能になります。
活用事例
スノーボードレンタル事業者の場合
- レンタル品の保管〜発送・返却対応までをTENTが代行
- シーズン終了後はメンテナンス・整備を実施し、翌年に再投入
- ZAIKAで稼働・利益を確認し、カウリル2ndで中古販売にも展開
健康器具の場合
- ルームランナーのレンタル+レンタル後購入のビジネスをカウリル1stで構築
- TENT倉庫にて商品を保管・発送・整備。梱包品質も担保
- 回収品は修繕後、カウリル2ndで再販または再貸出へ
導入のメリット
項目 | メリット内容 |
人的リソース削減 | 自社での倉庫オペレーションが不要に |
品質管理向上 | 検品・整備がプロの手で実施され、クレームリスクを削減 |
スケーラビリティ | ピーク時や繁忙期でも安定運用が可能に |
データ連携 | SaaSとの自動連携で、運用負荷を軽減しミスを防止 |
おわりに:循環は「現場」があって、はじめて回り出す
循環型ビジネスにおいて、サービスの価値を支えているのは“現場力”です。
どれだけ魅力的なビジネスモデルでも、モノが届かなければ意味がありません。
壊れたものを直せなければ、循環は止まってしまいます。
TENTは、SaaSの「仕組み」と、倉庫・整備の「現場」の両方を一体で提供することで、
“企画だけでは回らない”循環ビジネスを、しっかり支える裏方インフラであり続けます。
弊社株式会社TENTでは、お客様とレンタル事業者をつなぐプラットフォームを運営してきたノウハウから、循環型ビジネス/レンタルビジネスの実施に関するご相談をお受けしております。新たに始めるにあたってお困りの点がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。